• Data Privacy Day Japan

DPD コラム

ゴールデンウィーク時期のサイバー攻撃にご注意ください

4月末より、ゴールデンウィークの長期休暇に入られる方も多いと思いますが、長期休暇の時期は悪意のある者にとってはサイバー攻撃の格好のタイミングと言われています。

特に直近では、「Emotet」(エモテット)と呼ばれるウイルスへの感染を狙う攻撃メールの再拡大、フィッシング詐欺の報告件数の増加など、組織のすべての従業員にとって警戒が必要な状況が続いています。

休暇中にメーラーを確認する際や、休暇明けにたまったメールを確認する際などは、特に注意が必要です。

■参考

2022年3月フィッシング報告状況(フィッシング対策協議会 2022年4月5日公開)

マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起(JPCERT/CC 4月22日最終更新)

IPA(情報処理推進機構)が長期休暇における情報セキュリティ対策について発信しています。

組織の利用者向け、組織のシステム管理者向け、家庭の利用者向けにそれぞれ対策が掲載されていますが、ここでは、組織の利用者向けに紹介されている対策を引用、ご紹介いたします。是非ご一読の上、対策を実施してください。


長期休暇前の対策

機器やデータの持ち出しルールの確認と遵守

長期休暇期間中に、社外での対応が必要となるなど、パソコン等の機器やデータ等の情報を持ち出す場合は、持ち出しルールを事前に確認し遵守してください。

使用しない機器の電源OFF

長期休暇中に使用しない機器は電源をOFFにしてください。


長期休暇中の対策

持ち出し機器やデータの厳重な管理

自宅等に持ち出したパソコン等の機器やデータは、ウイルス感染や紛失、盗難等によって情報漏えい等の被害が発生しないよう、厳重に管理してください。


長期休暇明けの対策

修正プログラムの適用

長期休暇中にOSや各種ソフトウェアの修正プログラムが公開されている場合があります。修正プログラムの有無を確認し、必要な修正プログラムを適用してください。なお、修正プログラムの適用については、システム管理者の指示に従ってください。

定義ファイルの更新

長期休暇中に電源を切っていたパソコンは、セキュリティソフトの定義ファイル(パターンファイル)が古い状態のままになっています。電子メールの送受信やウェブサイトの閲覧等を行う前に定義ファイルを更新し、最新の状態になっていることを確認してください。

持ち出し機器のウイルスチェック

長期休暇中に持ち出していたパソコンや、データを保存していたUSBメモリ等の外部記憶媒体にウイルスが混入していないか、組織内で利用する前にセキュリティソフトでウイルススキャンを行ってください。

不審なメールに注意

実在の企業などを騙った不審なメールに関する相談が多く寄せられています。こういったメールの添付ファイルを開いたり、本文中のURLにアクセスしたりすることで、ウイルスに感染したり、フィッシングサイトに誘導されたりしてしまう可能性があります。長期休暇明けはメールが溜まっていることが想定されますので、特に注意してメールチェックを行ってください。不審なメールを受信していた場合、「添付ファイルは開かず」、「本文中のURLにはアクセスせず」、各組織のシステム管理者に報告し、指示に従ってください。


IPAのサイトでは、上記の組織のシステム管理者向けの対策の他に、組織のシステム管理者向け、家庭の利用者向けの対策も記載されています。是非そちらもご確認ください。